たぬき Wiki
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ユーゴック語
Ygk simbol
シンボル(緋色に有字で白い大文字のY)
発音 IPA: [jɯːgok ̚kɯ]
創案者 KPHT=YY
創案時期 2010年(見方によって変わる)
設定と使用 ハタ王国の公用語
民族 主にユーゲ系ハタ人
話者数 不明
話者数の順位 ランク外
目的による分類
人工言語
標準語 ネステル方言
表記体系 有字(Yuunaria ユーナリア)
参考言語による分類 アプリオリ言語
公的地位
公用語 なし
統制機関 悠里連邦
言語コード
ISO 639-1 なし
ISO 639-3 ygk
  


ユーゴック語(-ご、Yuugokku、リパライン語:yrgokk、有語とも)とはKPHT=YYが2012年から作っている架空言語である。架空世界においてはカラムディアのハタ王国、ユーゲ平野で話されている自然言語である。

歴史[]

公式サイトには2013年1月に公式サイトが初めてオープンしたと書いてあるが、実際の製作開始は2012年9月ごろである。しかし、これより以前に人工文字のみが存在した時代がある。このときの文字は2012年9月の時点での文字体系のもととなっているのでそれらも含めるとユーゴック語が製作され始めたのは2010年夏ごろである。これらの区別については、「2010年から製作が始まった」とする場合もあれば「2012年から製作が始まった」とする場合もあり、はっきりしない。


創作開始[]

先述のとおりユーゴック語には文字のみが存在した時代がある。それが2010-2012の期間である。このときは特別な名称も持たず、かつ母音をずらすというようないわゆるレトルト人工言語のような手法もとっておらず、語彙はすべて日本語であり、文字のみでできていた。文字自体も仮名文字を字形だけ置き換えたものであり、濁点や半濁点、拗音促音の表し方もそのままであり、唯一異なったのは字形であった。このときの文字は当時は自らの本名を使って読んでいたが現在はユーゴック語の文字が「有字」と呼ばれるのに倣って「初期旧有字」と呼ぶ。単なる遊びの一環として作られた文字たちのため、数か月たつとあまり使われなくなり、その後2年間、放置されることとなった。


語彙の誕生[]

2012年になると作者は義務教育の関係で英語に触れることになり、初めて語彙を持つ人工言語に興味を持つ。しかし、まだ語彙を作ろうという気にはならず、かわりにさまざまな文字がちょっとずつ変化した以前からの旧有字の仕組みを少し変えて、修飾関係をわかりやすくした独自の文法を使って書き始めていた。

しばらくしてインターネットで人工言語について調べるようになり、かつ韓国語に触れるようになってからさまざまな自然言語に興味を持つようになり、自分の言語にも自分の語彙を作ろうと考える。その結果、2012年秋には造語が始まる。しかし、私が思ったことを書くために作っていたため、作られる語彙はあまりにも偏っており、かつ辞書も作らず頭ですべて覚えていたため、かなりやりづらかった。さすがにそれでは効率が悪いと、当時使っていた自由ノートに単語帳を書き記した。そこから少しずつ、語彙が増えていく。


旧有字に終止符[]

2012年秋まで、旧有字系統の文字を使用していた。しかし、当時の文字はハングルのように複数の字母を組み合わせる、一つの音に複数の文字がある、などとにかくパソコンで扱うときにやりにくい仕組みを採用していた。さらに、文字数は短くなるが、文字密度が高く、なにより字数が多いので、思い切って現在の有字のようなアルファベット、いわゆる表音音素文字に切り替えた。字形や字の雰囲気はギリシア文字に似せた。

同じ時期にインターネットでのユーゴック語の公開を開始した。のちにこれは当時決めてあった文字の名称を二つとってきて混成しカーナリア(Kaanaria)と呼ばれた。

旧有字と有字はどれも同じユーゴック語の表記に使用されている(使用された)文字の総称であるが、旧有字と有字には決定的な違いがあり、音節文字か、音素文字かにある。

有字

旧有字
初期旧有字
プロラル旧有字
修飾関係を書いた独自の文法を持った時代の有字
カク・サク旧有字
有字の中に「カク文字」と「サク文字」の対立があり、いわゆる片仮名と平仮名のような扱い
組み字型旧有字
語彙が作られ始めたころの旧有字の体系。子音をあらわす文字を下に置くところなどがハングルに少し似ていた。
前期新旧混成型有字
カーナリアのちょっと前に使われた最後の旧有字。音節文字と音韻文字が併用されていた。
現代有字(一般的には「有字」)
後期新旧混成型有字
前期新旧混成型有字の改良版。旧有字の一部が大文字代わりとして文頭に置かれ、あとは一つの子音字に母音記号を付ける半アブジャド的な仕組みを持った有字。
カーナリア
2013年ごろに成立した完全な表音音素文字。基本線より下に出る線が多く、見づらく書きづらかった。
ユーナリア
2013年夏ごろに成立し、現在も使われる有字。完全な表音音素文字かつデザインを見直し、あきらかにおかしい字形などは排除し、旧有字のときに使われた字形を一部取り入れた。

文法の形成と変動[]

組み字型旧有字の成立時から、簡単な文法は存在した。当時はOSV型で、過去形を表す-gga、未来形を表す-gan、受動態を表す-disなどが存在した。当時はそんなに大きな変動はなかったが、本格的な辞書の作成に従って、受動態の-disと進行形の-nが逆転した。文法書はカーナリアの時代から書いていたが、有語文法解説ver2.0(2013年8月6日)にアスペクトが実装される。すると、最初は時制とアスペクトが併用されていたが作者がちゃんと使いこなせなかったため、アスペクトだけが残り時制がすたれて、なくなってしまった。かつて過去形を表す接尾辞として使われた-ggaは完結相(終了相)の意味に代わり、未来形を表す接尾辞として使われた-ganは将然相の意味に代わった。すると受動態と能動態の変動が激しくなり、アスペクトと態を基盤とする言語になった。

そうなる前のユーゴック語の文法は、もともとアスペクトと言う概念はなく、動詞には過去時制-gga、未来時制-gan、進行形の-dis、受動態の-nの接尾辞があり、たとえば過去進行を表すときは-ggaと-disの二つを使って-ggadisとするような体系であった。のちに、アスペクトの存在を知り、ver2.0からアスペクトを導入するが使い方をちゃんと理解できていなかったために、混乱が起こる。すると-ggaが「過去時制」から「その動作が完全に終了し今でも跡が残っていない様子」の意味になり、時制としての意味をなくす。-ganにも同じことが起こり、「その行為に至っていない様子」となった。(京都現象)このため時制が自然と消滅し、アスペクトが登場する。2014年夏にはアスペクトが主流となった。


文字・音韻[]

ユーゴック語は漢字表記にすると有語となる。そこでつかわれる文字は先述のとおり有字と言う。

先にも言った通り有字は表音音素文字である。

YuunariaD

有字(大文字)

TegraFoYuunaria nimi

有字(小文字)

基本子音[]

y 日本語のヤ行。英語のy。転写はy  Yuugokkuユーゴック語 ehoyo意見、発言 


s 日本語のサ、ス、セ、ソ。英語のsiと同じように、スィと発音。転写はs  yosi~する予定(将然) asim手 


z 英語のthatのthとほぼ同じ発音。有声歯摩擦音。転写はz  zyuun使う zenそうしたら、~ならば、それなら 


b 日本語のバ行。英語のb。転写はb  buriichaブリーチャ(姓、人名)  


二段目 


k 日本語のカ行。英語のk。転写はk  kittab本、書籍、書物  kajimka年、とし 

t 日本語のタ行。英語のt。また、有声音。転写はt  te もし~ nestenor理解する 


n 日本語のナ行。英語のn。直後に子音が続く場合はその子音に同化し、。調音位置が変わる。転写はn  kanram生きること janba学習をする   

m 日本語のマ行。英語のm。転写はm  mator人工の、人造の 


三段目 


w日本語のワ行。英語のw。転写はw  wang(言語を)話す woneho(より切実な意味で)望む、願う 


r日本語のラ行。英語のl。発音は英語のlに近い。転写はr  Ranteinランテイン(姓)achuroいつも、常に 


th英語のthinkのth。無声歯摩擦音。転写はth  amthan社会 


d日本語のダ、ディ、デ、ドゥ、ド。  derba殺す、殺害する 


四段目 


j日本語のジャ行、およびx(ks)。英語のj。有声歯茎破擦音。基本的に語頭と語中ではjと読み、語末ではx。また例外も一部ある。有字表記では文字の上に符号をつけて区別することもあるが。転写では明確に区別ができるj、x。  je~である rax市 


f日本語のパ行よりも息を強く吐く(有気音)転写はf。 fo~の faikriipe硫黄 


p日本語のパ行。英語のp。転写はp  paaso支配する 

h日本語のハ行。英語のh。転写はh。 hakba学校 hasemro送る、送信する、贈る 


五段目 


g日本語のガ行の様なものだが、英語と同じで鼻音ではなく破裂音。転写はg  gaastainar大学、および大学院 


c日本語のチャ行。英語のchのようなものだが、息を強めに吐く(有気音)。転写はch  charz悪魔 chachteho追加する 

q長音を表す文字。  toona最も 


vこの文字のみだと声門閉鎖音となるが、子音の直後につくことで促音としたり、咽頭音、無気音にしたりする。転写は、前者の場合はvと書かれ、後者の場合はその子音を二つ書いて済ませる  sakvan難しい   

ほかに、二字以上の文字を必要とする子音が存在する。


母音[]

a日本語のアと同じ。おそらく出現頻度が最も高い。口を大きく開いて発音すればいい。 

i 日本語のイと同じ。口を横に開いて発音する。 

u日本語のウと同じ。口を少し尖がらせて発音する。 

e日本語のエと同じ。「ア」よりは少し小さく口を開いて発音する。 

o日本語のオだが、口を強めにすぼめる。

二重母音[]

二重母音は以下のものがある。

ai

ei

oi

ui

それぞれのi は弱く発音される。キリル文字のйに相当する。


アクセントは高低アクセントを採用しており、長音には必ずアクセントが置かれるが、基本的に日本語の標準語のカタカナ語読みで通じる。


基本文法[]

ユーゴック語は平叙文ではSVO構文をとり、疑問文では動詞と目的語が逆転しSOV構文になる。しかし、あえてSVO構文にしてクエスチョンマークをつけることによって強要などの表現ができる。

Zam je stam.それは簡単です。

SVOのため、zamが主語になりstamが補語となる。jeは動詞に当たるが「~である」の意味であり、コピュラ動詞(繋辞)である。

存在文には動詞ansumを使う。

Am ansum en friitaa.私は家にいる。

場所は前置詞(補助詞)のenを使う。

疑問文は動詞を最後に持ってくる。

Aam en Yuugokku kyanpa wang? あなたはユーゴック語を話せますか?

発音するときは文末のイントネーションを上げる。

「何」や「いつ」のような疑問詞は動詞の後ろにくっついて示される。このとき、「動詞の後ろ」になるのでこのときはSVO構文のように見えるが、尋ねる目的語以外の目的語は動詞の前に置かれる。

Aam jiki'm? 何を食べますか?

'mが「何」を表す。訪ねている部分の格は動詞の前においてある目的語の様子を見て判断する。

Heggya'm? 何が起きた?('mは主格)

Mizree temegga'r?誰が水を飲んだんだ?(miz水に普段は付けることのない対格を表す接尾辞-reeがついているため'r誰は主格と言うことになる)

否定文は動詞の直前にanをおく。

Am an jiki kmirimo. 私はりんごを食べない。


動詞[]

動詞は、アスペクト(思考、将然、開始、進行、完了、継続、終了、無相)と態(能動態、受動態)によって変化し、理論上は最大で18個活用形が存在する。ただし、すべての動詞にすべての活用があるわけではない。活用の種類は第Ⅰ変化、第Ⅱ変化、第Ⅱ-ng変化(第Ⅱ軟口蓋変化)、第Ⅲ変化、諸不規則動詞がある。

第Ⅰ変化

思考 将然 開始 進行 完了 継続 終了 無相
能動態 -mie -gan -cche -dis -nna -hhe -gga -
受動態 -mien -ngan -nche -ndis -nnan -hhen -nga -n

第Ⅰ変化はjanbaやehoなど母音で終わる規則動詞に適用される。

第Ⅱ変化

思考 将然 開始 進行 完了 継続 終了 無相
能動態 -che -dis -na -ga
受動態 -ingan -inche -indis -nan -inga -in

第Ⅱ変化はnestenorやfistirなど子音で終わる規則動詞に適用される。基本的に子音連続を避けるようにiが挿入される傾向がある。空白は第Ⅰ変化と同じであることを表す。(以下同)

第Ⅱ-ng変化(第Ⅱ軟口蓋変化)

思考 将然 開始 進行 完了 継続 終了 無相
能動態 -an -a
受動態 -ingan -inga -in

第Ⅱ‐ng変化はwangやtengなどの-ngで終わる規則動詞に適用される。実際に変化が違うのは将然と終了だけである。

第Ⅲ変化

思考 将然 開始 進行 完了 継続 終了 無相
能動態 -gyan -ggya
受動態 -ngyan -ngya

第Ⅲ変化はjeiやcheguiなどの二重母音で終わる規則動詞に適用される。


相の用法[]

ユーゴック語は時制はなくなったためアスペクトはすべて現在を基準にして語られる。しかし、小説などでは臨場感を出すためにあえて違う相を使うということがある。

思考相はその出来事に至っておらず、至ることも決まっていない状態。推測。

Ruubi mizornmie.明日は雨が降るでしょう。

将然相はその行為に至っていないが至ることが確実な状態。未来。

Am ikaphupgan di Amerka. 私はアメリカへ行く。

開始相はその行為が始まった瞬間の状態。

進行相はその行為が始まり、まさに行われている状態。

完了相はその行為が終了した瞬間の状態。

継続相はその行為が終了し、痕跡が残っている状態。

終了相はその行為が終了し痕跡も残っていない状態。

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