(人工言語としての)ヒッタン語 |
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発音 | IPA: [hik̚tan] |
創案者 | MACHO筋トレ |
創案時期 | 2012年5月29日 |
設定と使用 | ヒッタン国の公用語 |
話者数 | 不明 |
目的による分類 |
人工言語
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表記体系 | ヒッタン文字 |
参考言語による分類 | 一部を除きアプリオリ言語 |
公的地位 | |
公用語 | なし |
統制機関 | 想像地図研究所 |
言語コード | |
ISO 639-1 | なし |
ISO 639-3 | art |
(架空言語としての)ヒッタン語 | |
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現地名 | Hiktan-yap |
IPA | [hik̚tan] |
設定 | ヒッタン国の公用語 |
表記体系 | ヒッタン文字 |
民族 | ヒッタン人 |
話者数 | 不明(数万人?) |
標準語 | モッチャン方言 |
架空世界における公的地位 | |
公用語 | ヒッタン国 |
公式サイト | 想像地図架空言語「Hiktan語」 |
ヒッタン語(赥:Hiktan-pa^ [hik̚tanpaŋ] ,英:Hiktan langage)は、想像地図・城栄に登場する架空言語(想像地図架空言語)の1つである。
作中では、ヒッタン国を中心とする諸島地域で主に使われる自然言語という設定である。Hiktan語と表記される場合もある。
漢字では赥丹語または赥語と表記される(旧表記は詰丹語)。
音韻[]
音素の総数は27である。
音節構造は、
- 母音
- 子音+母音
- 子音+母音+子音
- 母音+子音
の構造を取り得る。音節の始めにある子音を頭子音、終わりにある子音を末子音という。
第3種子音(後述)を除いて、二重子音は存在しない[1]。
母音[]
短母音は a [a], e [e], i [i], o [o], u [ɯ] の5つで、全て長短の区別がある。
前舌 | 後舌 | |
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狭 | i /i/ | u /ɯ/ |
半狭 | e /e/ | |
半広 | o /o/ | |
広 | a /a/ |
uは唇を丸くせずに発音する [ɯ] である。また、o [o] は5つの基本母音の中で唯一「唇を丸くして出す発音」であるが、近年は [ɤ] で発音する人が増加する傾向にある[2]。
二重母音は5種類の母音を任意に組み合わせてできるため、5×4=20種類存在する。したがって、音素としての母音の数は、短母音5種類+長母音5種類+二重母音20種類 = 30種類である。なお、二重母音の前後に他の母音が連続した場合は、つづけて三重母音として発音することがあるが、義務的ではない。
子音[]
総数は22である。第1種・第2種・第3種の3種類に分類される。
唇音 | 舌頂音 | 舌背音 | 咽喉音 | |||||||||
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両唇音 | 歯茎音 | 後部歯茎音 | 硬口蓋音 | 軟口蓋音 | 声門音 | |||||||
第1種 | 第2種 | 第1種 | 第2種 | 第1種 | 第2種 | 第3種 | 第1種 | 第2種 | 第1種 | 第2種 | ||
破裂音 | p /p/ | b /b/ | t /t/ | d /d/ | k /k/ | g /ɡ/ | ||||||
鼻音 | m /m/ | n /n/ | ^ /ŋ/ | |||||||||
摩擦音 | f /ɸ/ | v /β/ | s /s/ | z /z/ | x /ʃ/ | j /ʒ/ | h /h/ | r /ɦ/ | ||||
接近音 | y /j/ | |||||||||||
側面接近音 | l /l/ |
有声両唇軟口蓋接近音 | 第3種 | w /w/ |
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歯音 | 歯茎音 | |
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無声音・第1種 | c /ʦ/ | q /ʧ/ |
第1種子音[]
第1種子音は k [k], s [s], x [ʃ], t [t], q [ʧ], c [ʦ], f [ɸ], p [p], h [h], ^ [ŋ], n [n], m [m] の12種類で、無声音と鼻音が含まれる[3]。
これらの子音は音節末に現れて閉音節を作ることができる。
k [k], t [t], p [p] は、音節末に現れたときは内破音 [k̚], [t̚], [p̚] になる。h [h] は、後続の音節の頭子音も h [h] である場合に限って末子音となることができる。
^ [ŋ] も含めて全てが語頭に現れることができる。
末子音は、後続の音の種類に影響されて同化することはない。例えば、n は常に [n] であり、後続の音が m, p, b であっても [m] となることはない。
なお、ラテン文字に転写する場合、[ʃ] は x で、[ʧ] は q で、[ʦ] は c で、[ŋ] は ^ で表すことに注意。
第2種子音[]
第2種子音は g [ɡ], z [z], j [ʒ], d [d], l [l], v [β], b [b], r [ɦ] の7種類で、鼻音以外の有声音が含まれる[4]。
これらの子音は音節末には決して現れない。なお、これらの子音を音節末に持つ外来語を借用した場合は、対応する第1種子音に置き換えられる[5]。
なお、ラテン文字に転写する場合、[ɦ] は r で表すことに注意。
[ɦ] の異音として [ɣ] が現れることがある。
第3種子音[]
第3種子音は [j, w] の2種類で、半母音である。
これらの子音も音節末には決して現れない。上記の母音と子音の間に入り、二重子音を構成することができる。通常の子音と同じく、音節の頭に現れることもある。
拍[]
長短の区別があるため、拍が重要視される。音の長さは、 matii [matiː] (熱い)と maatii [maːtiː] (勇敢な)のように弁別機能を持っている。
また、二重母音 [ia] と半母音+母音 [ja] は別の音と認識される。前者は2拍だが、後者は1拍である。また、 [jaː] も左記の2つの音とは別の音と認識される。
連音[]
末子音+母音[]
リエゾンやアンシェヌマンは存在しない。原則として音節ごとに区切って発音し、子音で終わる音節に母音で始まる音節が後続する場合であっても、連音化させず、別々に発音する[6]。
- hi^ [hiŋ](北)+ ak [ak̚](東)→ hi^-ak [hiŋ.ak̚](北東)
母音+母音[]
短母音で終わる音節に、短母音で始まる音節が後続した場合、2つの母音は1音節に集約されて二重母音として発音される。
破擦音の連続[]
破擦音で終わる音節に、破擦音で始まる音節が後続した場合、前の音節の破擦音は破裂音の内破音に置き換わる。この発音の変化は表記に反映される場合とそうでない場合がある。
- kiq [kiʧ](三)+ qia [ʧia](千)→ kiqqia/kitqia [kit̚ʧia](三千)
文字[]
ヒッタン文字と呼ばれる文字が使われる。
文法[]
膠着語である。最も頻出するのはSVO型である。しかし、格標識と呼ばれる後置詞があるため、語順を変えたり、主語を省略しても意味は通じる。
繋辞(コピュラ)は、主語の数・性に関わらず「yai」[jaɪ]である。「AはBである」のような形式の文章で、なおかつBが名詞の場合にのみ使われる。
動詞は全て語尾が「-s」である。ただし、語尾が「-s」で終わる単語が全て動詞というわけではない。
形容詞は全て語尾が「-ii」である。形容詞の性質は動詞と似ていて単独で述語となることができるため、形容詞文で繋辞を用いない。
動詞や形容詞は主語の数や性に応じて動詞の形が変わることはないが、時制や相に応じて語形が変化する。膠着語であるため、語形変化は、ごく一部の不規則動詞を除けば、意味に応じた接頭辞を付け足すだけでよい。
疑問文においては、語順は変えずに文末に「han?」を置くだけでよい。
創作・作業の沿革[]
2012年5月29日、城栄国と南東の海を挟んで接する隣国の言語を作る計画が開始され、後にこの言語はヒッタン語と名付けられた。
その後はヒッタン国の地図をヒッタン語で描くことが当面の目標とされ、2014年3月22日に着手した。
しかし、2014年8月以降に浮上した想像地図第五期構想に基づき、想像地図研究所にとって第二の架空言語となる千織語の製作が開始され、製作のペースは鈍化している。
脚注[]
- ↑ 「hiktan」のような音はあるが、これはhik/tanの2つの音節が連続しているだけであり、ktは2重子音ではない。
- ↑ という設定である。
- ↑ 日本語で言うところの「清音」に近い音であるが、日本語で清音に分類されているヤ行やラ行は含まれていない。またその一方、日本語で濁音に分類されている「ガ行鼻濁音」と同じ音である ^ [ŋ] が含まれていることに注意。
- ↑ 日本語で言うところの「濁音」に近い音であるが、日本語では清音に分類されている l [l] が含まれていることに注意。
- ↑ 例えば、仮に英語の「dog」を借用したとすれば、ヒッタン語の「第2種子音は音節末には現れない」規則が適用され、音節末の g は、調音点が同じ第1種子音の k に置き換えられる。なお、k は音節末に現れたときは内破音 [k̚] として発音されるので、最終的には dok [dok̚] となる。
- ↑ 日本語では「一番上」が「いちばんうえ」と発音され、決して「いちばぬえ」と発音されることはない。この点は日本語と同じなので、難しく考える必要はないだろう。
関連項目[]
外部リンク[]
- 想像地図架空言語「Hiktan語」
- Hiktan語bot(Twitter)