たぬき Wiki
登録
Advertisement
この記事では都市伝説を扱っています。性急な編集をせず、なるべく出典を明記して投稿するようにしてください。

タレントとは、アニメ作品「ドラえもん」に『タレント』と題された謎の回があったのではないか、という都市伝説。

概要[]

インターネット上に流布している主な噂として、

  • 作画が歪み色調も変
  • 台詞がめちゃくちゃ、あるいは無音
  • 内容も支離滅裂
  • 1984年7月20日に放送されたのではないかと語られる場合もある[1](ただし、1983年9月16日放送説もあり)
  • 「ノビタレントゲン」というタイトルではないかという説

などが挙げられる。

その大まかな内容の1つは、

「地下世界の商店街へ行きたい」と言うのび太の願いを聞いたドラえもんが、通り抜けフープのような道具で地下世界まで行く。そこで支離滅裂な事を言う謎の人々と出会い、最終的に大きな地球のミニチュアのある部屋へ案内されると、そのミニチュアが割れ、中から大量の血があふれ出す。それを見て驚いたのび太とドラえもんが抱き合って物語は終わる。(Wikipediaより引用

「自分も見た」という人が多いが、見たといわれるその内容には他のバリエーション(知らないキャラクターが出てきてオチなしで終わる)などもある[2]ため、そもそも存在しないのではないかという声もあるが、放送事故あるいは電波障害だと主張する意見もある。[3]

目撃証言と放送記録の矛盾[]

タレント」ではなく「ビタレント」を見たという目撃証言も存在するが、そのタイトルの漫画やアニメは単行本、放送記録のいずれにも存在しない。そのため、「ビタレント」は「ノビタランド」だったのではないかという推測が、2009年に想像地図研究所主宰のMACHO筋トレによって提唱された[4]。このとき同時に、「タレント」や「ビタレント」は、例えば「ノビタレントゲン」などといったタイトルの一部ではないかとする仮説も検討された。

しかし、実際の放送記録では、1984年7月20日には「のび太の童話旅行」と「四次元ポケットのスペア」が放送されていたことになっており[5][6][7]、「タレント」というタイトルではない。一方、「ノビタランド」が放送されたのは1979年4月8日(ドラえもんの第1回放送日)[8]である。

なお、1984年に絵も収録も間に合わなかった回があるとされているが[注釈 1]、それが7月20日の回だったかどうかは不明[9]

ちなみに、放送記録では1983年9月16日には「ひっこし地図」・「コース決定機」・「しりとり変身カプセル」が放送されていたことになっている[10]

アニメの部分映像の可能性[]

タレントは、「放送事故あるいは電波障害などの原因によりドラえもんの様々なアニメの一部が多数繋がってできたものではないか」という説もある。

「模型の地球が壊れる場面」[11]1984年に放送されているため、「タレント」の映像になる可能性は0ではない。しかし、「地底に入る場面」[12]や「のび太とドラえもんが抱き合う場面」[13]はアニメには登場するが、これら2つはいずれも平成になってから放送されており、「タレント」の映像にはなり得ない

しかし、仮にそのような放送事故があったのなら発生時には何らかの騒ぎになり記録も残るはずである。

他のアニメからの類推による勘違いの可能性[]

アニメ「キテレツ大百科」の第44話「ウルトラ迷路でウロウロどっきり!?」(1989年3月26日[14]放送)[15]という話は4次元の世界を冒険する話で、ストーリーが似通っており、さらに映像は不気味で内容も奇妙[16]である。「タレント」はこれを勘違いしたものである可能性もある。

他の都市伝説との違い[]

このタレントは、他の都市伝説とは大きく異なる点があることは興味深い。

  • アニメの都市伝説には他にも存在するが、単独の話として「謎の回」と称されるものは他にはない
  • 「牛の首」や「鮫島事件」などと異なり、内容が詳細に語られている
  • 都市伝説であるにも関わらず、「タレント」という題がついている
  • 都市伝説は、「自分も同じようなものを見た」というように証言が一致することが普通だが、この「タレント」では、人によって「見た」とするものが違う
  • 日付が明確に語られる

正体に関しての考察[]

前述のような議論から、都市伝説で語られるような「タレント」が本当に放送されたものであるなら、何らかの記録や証拠が残るはずであり、断片的で明確な出典がない情報ばかりが溢れており、「タレント」が実在した可能性は低いと言わざるをえない。

しかしながら、「1984年7月20日」という明確な日付が語られることは他の都市伝説と大きく違う点であり、このことは考慮に値する。

それでも、局地的な電波障害などが原因でそのような現象が生じたのだとすれば、記録や証拠が残らなかったとしても不思議ではなく、完全に「なかった」と言い切ることもできない。

ノビタランドの妥当性[]

前述の通り、「タレント」が「ノビタレントゲン」あるいは「ノビタランド」の誤認によって生じたとする仮説は2009年に想像地図研究所主宰のMACHO筋トレによって提唱されたものである。

「タレント」が都市伝説としてまことしやかに語られていることは2007年以前から確認されている。しかしながら、MACHO筋トレがこの仮説を提唱した2009年以降になってから、「ノビタレントゲン」「ノビタランド」を見たとする意見が雨後の竹の子のように見受けられるようになってきている。

このことを考慮すると、やはりタレントは小さな誤認に尾ひれがついたものである可能性が高いかもしれない。

注釈[]

  1. これに関しては都市伝説のサイトでしばしば語られるが、正式な出典がないため「1984年に絵も収録も間に合わなかった回がある」という情報さえ都市伝説である可能性がある。

脚注[]

外部リンク[]

関連項目[]

Advertisement